好奇心の塊一歳児。
父上も母上も、時折、私の事を破壊神と呼ぶ。
ほぉう…。ソナタはこれで遊べと言っておるのだな。
ん?これはナンだ?口へ運べばよいのか?
手当たり次第に目に入るものを、口へ運んではならぬと申すのか?
先程からソナタは、なぜに私のいく手を阻もうとするのだ?
父上、母上。私もいい年頃だ。いい加減に、一人にさせてくれぬか?
私では良いと悪いの、判断ができぬと申すのか?
判断の基準は、口の中に入るか、入らないか、でござる。
父上、母上。そんなに心配なら、目を離さねば良いではないか。
一つやる事に、一つ違うんだよ。
職人、職人ってテメーで言うもんじゃーねーんだよ。
早さは結果だ。大切なのは、丁寧にできるかだ。
宮大工ってだけで、誇りに思ってりゃ〜いい。
馬鹿の一つ覚えでもいいんだよ。真面目ってそう言うことだ。
いいか。俺たちの仕事っていうのは、心でするんだよ。
腕を磨きたければ、心を磨け。
あまり人と比べるな。今の自分と比べてろ。
俺にとっての職人は、俺のお師さんだ。
感謝しているよ。この職業に。