茶屋
あたいはね、看板娘なんだよ。
ちょっと疲れたら、またここに来なよ。あたいに会えるからさ。
この茶屋はね、ほっと一息できる憩いの場なんだよ。
どこにでもある茶屋だよ。でもね、それでも大切な場所なんだよ。
いいかい。よくお聞き。普通でいれる事に感謝するんだよ。
こーやって普通に働いてりゃ〜良いんだよ。それだけで、幸せじゃないか。
あんたは立派に働いているよ。お天道様はちゃぁ〜んと見てるんだから。
あんたを必要としている人は必ずいるんだよ。
この茶屋で色んな人を見るけど、あんたは絶対に良い人だ。
人間、最後はココや。
分からんかったら、自分に聞け。
自分に正直に生きぃーよ。
周りの意見だけに、流されんなよ。
最後に決めんのはお前やぞ。
お前がお前を裏切ったら、誰がお前を信じんねん?
自分にウソついたら、今やってる事が成り立たんぞ。
簡単な事や。ないんやけどな、自分を強くもつんや。
ええか。人間みんな、心は弱いもんやからな…。
ワシはな、お前が元気やったらそれでエエねん。